ニートピア






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2009年04月09日(Thu)
ニートピア
おくりびと(見てないけど)のヒットは、人々が死を見つめようとしていることを示しているらしいです。近年、死を見つめた作品は多い。古井由吉「野川」は、語りえないはずの死を語ろうとしていると、高橋源一郎はいっていた。安倍吉俊「回螺」は、死の瞬間を微分して生じた、死しかない世界を描いている。
いずれ死ぬことことを自覚することで、自分の生を見つめなおそうというようなハイデッガーふうの殊勝な心がけなど、もはやなく、もはや死によって浸された現実には抗えず、語るべきものは遍在する死しか残されていないという状況が窺える。
中原昌也「放っておけば、やがて未来」(「ニートピア2010」所収)は、死んでからのことは誰にも分からず、死体は絶対的な無気力に陥っているだけで、いつか新しい何かが死体から生まれるという奇跡が起こるかもしれないという理由から、死体をいつまでも観察しようとする。中原版「おくりびと」といえるかもしれない。ニートは死んでいるようなもので、それを自分で見ているということかもしれない。

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