もぐら叩き






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2009年06月29日(Mon)
もぐら叩き
山田花子はこういっている。「人は数々の苦しみを乗り越えて、いつか目的地に辿りつけるという幻想を抱いているが、一つの苦しみが終わったらまた別の苦し みがやってきて、死ぬまで続くだけ」(「自殺直前日記」)。これを煎じ詰めていえば、「人生はモグラ叩きだ」(田口賢司「メロウ」)ということになるだろう。対処しなければならない出来事が、もぐら叩きのもぐらのように次々と現れるが、総体としての意味は欠如している。
刑事裁判は、犯罪人をもぐらとする、もぐら叩きといえよう。そして、もぐら叩きはいつまでも終わらない。裁判をいくら重ねても、犯罪は変わらず行われ、またしても裁判が行われる。デスノートのキラの行ったことは、もぐら叩きを終らせるためのもぐら叩きである。あらゆる犯罪の刑罰を死刑とすれば(しかも、逮捕後直ちに)、たしかに犯罪は行われないかもしれない。
日本では、諺にもあるとおり、「出る杭は打たれる」のであり、異質なものは排除ないし抑圧されるが、これももぐら叩きの要領であろう。「打たれる」と受動態でいわれるが、打っているのはもちろん自分たちである。佐藤心ふうにいえば、オートマティズムが機能しているので、自分たちが打っているという自覚さえない。キラはこうした風土のありようと切り離せないともいえる。

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