斎藤美奈子






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2010年04月23日(Fri)
斎藤美奈子
斎藤美奈子が、1Q84のレビューを朝日新聞4月17日付(発売翌日)に書いていた。太宰治は、彼の内面を自分だけが分かっていると読者に思わせたが、村上は、彼の世界観を自分だけが分かっていると読者に思わせる。それが、謎本を誘発する理由である。第1,2巻が、謎をばら撒く問題編だとすると、第3巻は、それを回収する解答編といえる。処女懐妊には驚いたが、それを含め、ほとんど神話や聖書の世界になっている…。
世界観がどうのこうのは、物語消費論から大塚がずっと言っていたことですが、今年になって巻き返してきた感じです(「セカイ系とは何か」とか「神話が考える」といった東浩紀に近い人の初の単著で練り直されている)。大塚自身、サブカルチャー文学論で、謎本誘発に一章割いていたはずですが、自らの理論に従えば、一章割かずとも、すぐに解は出たはず…。世界観(=大きな物語)、物語(=小さな物語)、キャラクターというのが、キャラクター小説の作り方における、キャラクター小説の3要素でした。キャラクターというのを出してきただけで、物語消費論の枠組みを踏襲している。世界観からキャラクターにヘゲモニーは遷ったものの、サブカルは、大塚の掌で踊っているだけなのかもしれない。


   


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