子供は育つ






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2010年09月09日(Thu)
子供は育つ
ルース・ベネディクト「菊と刀」の「子供は育つ」の章は、子育てを説明することで、日本社会における人格形成システムを、余すところなく叙述している。小さいころは、子供を甘やかすことで、自己中心的な自我を残したまま、徐々にイエの外における相互監視のまなざしを沁みこませていく。こうして形成された人格は、自己中心的であるため、逆に、他者のまなざしが気になる。常に「まなざしの地獄」(見田宗介)とでもいえる状況に身を置くことになる。こうして、相互監視がその力を発揮する。なぜ、甘やかすのか。自我が成熟し、自立した個人が生まれてしまうと、ここまで相互監視が機能しなくなるからであろう。そうすると、別の社会になってしまう。甘やかすというのも、一つの戦略なのである。
子育ては、子供の人格形成であるが、大人にも同じ人格形成の力が働いている。子育ては、社会の人格形成システムの原型である。ベンサム=フーコーのパノプティコンが説得的なのは、オイディプス三角形と矛盾しないからであろう。


   


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