自(おの)ずから






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2010年12月19日(Sun)
自(おの)ずから
《完全に自分の考えていることが活字に組まれる価値が十分にあると思い込んでいる。そんなものはどう考えても狂気の沙汰だ。ヒトラーとか石原慎太郎とか、そういう類のグロテスクな傲慢さの持ち主だ》(中原昌也「KKKベストセラー」)。
このように中原昌也は、ヒトラーと石原慎太郎を並置する。これには共感するが、ナチズム国家と天皇制国家には、違いもある。ナチズム国家は、アトム化した個人から喝采を得ることで、支配を行ったが、アトム化を促進するべく、相互不信を増幅させることで、相互監視させることに心血を注いだ。しかし、天皇制社会では、アトム化はデフォルトである。ただし、ここでアトム化しているのは、個人ではなく、イエという小集団である。イエは、内で凝集しているので、外に対しては孤立する。ムラではイエ単位で相互監視が行われ、虚数的人物が生まれる。ムラでの決定は、喝采によるものではないが、全員一致である。天皇制国家は、天皇制社会であるムラを組織化されたイエである国家の末端とした(参照、藤田省三「天皇制国家の支配原理」)。ナチズム国家が、自(みずか)らアトム化を押し進めるのに対して、天皇制国家では、イエが自(おの)ずからアトム化するので、その点では何もしなくていい。


   


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