小室






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2011年03月22日(Tue)
小室
小室直樹「危機の構造―日本社会崩壊のモデル」は、日本社会の構造に関する人類学の知見を社会学の知見から見直している。中根千枝は、日本では、一つの集団にしか所属できないので、メンバーは集団と一体化してしまうとする。これを社会学のタームで記述すれば、日本社会の集団は、機能集団であるとともに共同体であるということになる。このような集団では、メンバーは集団のウチのことしか考えなくなる。小室は、このような集団の集合した社会構造は近代に適合しないことを示す。なぜなら、近代は機能が分化しているが、それぞれの機能を受け持つ機関が、そのウチのことしか考えていないようでは、社会として噛み合わないからである。この点で、戦後は、戦前と些かも変わっていない。小室は、自分の受け持っていることだけ考えていれば、社会が適切に作動するであろうと考えが蔓延しているとし、それを盲目的予定説と命名している。中根は「タテ社会の力学」で、それでも社会として噛みあってゆくことを示そうとしているが、それは国のソトとの関係を度外視し得た頃のことであろう。

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