風子思考集成 - 2009/04

fuukoについて




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2009年04月27日(Mon)▲ページの先頭へ
おんなのこ
68年は、象徴界の失調が決定的となった年とされる。その後、一時ではあるものの、現実が露出することになるが、それはおんなのこにも見られ、これは見逃せない。標語ふうにいえば、“おんなのこはおんなのこである”。映画でいえば「都会のアリス」や「ミツバチのささやき」に出てくる少女のかわいさ。しかし、虚構(記号、篠山紀信的なもの)が現実を覆うことで、こうしたリアルなものは退いてしまう。
しかし、あおいちゃんのころになると、リアルなものが再浮上してくる。子役は大成しないというような通念は、この世代には通じない。大きくなっても、リアルで生々しい部分が温存されているからであろう。「苺ましまろ」がなぜ危ういかといえば、萌え記号に覆われているからではなく、この次元に到達しているからではないか。


2009年04月21日(Tue)▲ページの先頭へ
あおいちゃん
しょうがくせいっぽいっていうのは、いる。伊藤かな恵とか(昔の)広橋涼とか、声優でいえばだけど。身近に(?)そういう人がいて、生々しい部分、幼い感じを残しつつ、みたいな。この人が好きな人は、宮崎あおいとかも好きだろうな、みたいな。今なお、人の前であおいちゃんが好きっていうのは、いいづらいものがある。それは、こういう生の部分へのアフェクションは危ういものでありうるからであろう。


2009年04月15日(Wed)▲ページの先頭へ
唐突に
喰霊1巻を見てみたんだけど、1話で虐殺めいたことが行われ、放映時、大分インパクトを与えたみたいです。それで、ガンパレードマーチの6話くらいで、Aパートは平穏だったのに、Bパートで突如主要なキャラを死なせていたのを思い出した。そういう出来事にも係わらず、それからはラブコメになっていた。唐突に人を殺してみるのは、何かあるかも、という不安(?)を抱かせる手法といっていいのかもしれない。ラブコメが突如中断されるかも知れず。物語として見れば、意味はよく分からない。ラブコメが、戦争に侵食されていくのであれば反戦的な色彩を帯びるであろうが、その逆は…。


2009年04月09日(Thu)▲ページの先頭へ
ニートピア
おくりびと(見てないけど)のヒットは、人々が死を見つめようとしていることを示しているらしいです。近年、死を見つめた作品は多い。古井由吉「野川」は、語りえないはずの死を語ろうとしていると、高橋源一郎はいっていた。安倍吉俊「回螺」は、死の瞬間を微分して生じた、死しかない世界を描いている。
いずれ死ぬことことを自覚することで、自分の生を見つめなおそうというようなハイデッガーふうの殊勝な心がけなど、もはやなく、もはや死によって浸された現実には抗えず、語るべきものは遍在する死しか残されていないという状況が窺える。
中原昌也「放っておけば、やがて未来」(「ニートピア2010」所収)は、死んでからのことは誰にも分からず、死体は絶対的な無気力に陥っているだけで、いつか新しい何かが死体から生まれるという奇跡が起こるかもしれないという理由から、死体をいつまでも観察しようとする。中原版「おくりびと」といえるかもしれない。ニートは死んでいるようなもので、それを自分で見ているということかもしれない。


2009年04月03日(Fri)▲ページの先頭へ
小中千昭
神霊狩は、幽体離脱と脳科学を結びつける思わせぶりな世界観の中で、ジュヴナイルふうに語られるストーリーは、唐突に大団円を迎える。処理に、1話しか(!)使っていない。それまでの雰囲気作りにどれだけ尺を使ったかを思えば、拍子抜けせざるを得ない。テクノライズでは、ヤクザがひたすら潰し合うが、技術(テクノロジー)は物語にとって必要ないと、アンサイクロペディアで指摘されている。この点、lainは、世界観に迫ること自体が物語の全てなのでその間に乖離はないし、技術を用いる必然性もあった。1クールというのがよかったのかもしれない。小中千昭は、続き物で2クールだと持たないのだろう。
小中千昭は、物語を語るタイプではないのかもしれない。ホラー出身だからだろうか。ホラーでは、怖いものが迫ってきて、その正体を探るものの、それが分かったからといって救われるとは限らない。探偵小説と似ているという気もする。探偵小説では、犯人が誰かに主眼が置かれているように、小中作品では、世界の成り立ちに迫ることに主眼が置かれている。しかし、探偵小説とは違い、それが分かったからといって、救われるとは限らない。世界の成り立ちが分かったところで、岩倉玲音はまったく救われない。


   


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